前バージョンでは史実に基づいたシナリオが用意されていたため、侵攻先は制限されており、勝利条件によって分岐するといった程度の自由度しかなかった。本タイトルでは戦闘結果や史実に関わらず任意の隣接地域へ侵攻できるようになり、さらに軍団の配置も、軍事費や規模、部隊構成、率いる将軍などを含めて一から自由に設定できるようになった。状況によっては同時期に複数方面で戦いが展開することもあるので、作成した軍団をコンピュータが操る将軍に任せ、戦いを通じて育てていくことが大事になってくる。
また、将軍の個性や階級によって軍団の「色」が変わるため、どの将軍を選ぶかという点もゲームを巧く進めるうえでの重要なポイントだ。本タイトルに登場する兵器は、実戦に投入されなかった幻の兵器なども含めて2000種類以上が用意されており、工場や兵器開発へ投資することで大量の兵器を短期間で生産したり、高性能の新兵器を史実よりも早く開発するということも可能になっている。
このほかにも、航空ユニットの地上攻撃が制限される「雲」が追加されるなど、随所に新機能を搭載。これまで以上にリアルで戦略性の高いゲームに仕上がっている。(秋月昭彦)